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A.ランゲ&ゾーネ 機械式デジタル表示を採用した新型ツァイトヴェルク

ドイツの時計メーカーで最も型破りなタイムピース、ツァイトヴェルクが待望のアップデートを果たした。

A.ランゲ&ゾーネからツァイトヴェルクのような時計が登場するとは、誰も予想していなかった。ザクセン州で最も権威と伝統のある時計メーカーが、デジタルウォッチを? まさか、そんなことはないだろう。しかし、2009年、ランゲはまさにそれを実現した。2000年代後半の世界的な不況のさなか、このドイツのスーパーコピー 時計メーカーはあらゆる予想を裏切り、これまでで最も型破りな時計、ツァイトヴェルクを発表したのだ。

そして、ツァイトヴェルクの誕生から13年、ランゲが現代における最初の時計を発表してから28年目に、ツァイトヴェルクの第2世代が正式に発表された。

2022年 A.ランゲ&ゾーネ新作 トゥールボグラフ・パーペチュアル・ハニーゴールド “F. A.ランゲへのオマージュ”706.050FE

トゥールボグラフ・パーペチュアル・ハニーゴールド “F. A.ランゲへのオマージュ”
Ref:706.050FE
ケース径:43.0mm
ケース厚:16.6mm
ケース素材:18Kハニーゴールド®
ストラップ:手縫いのダークブラウンレザー、18Kハニーゴールド®製フォールディングバックル
ムーブメント:手巻き、Cal.L133.1(ランゲ自社製)、36時間パワーリザーブ(完全巻上げ状態)、毎時21,600振動、52石(うち2石はダイヤモンド受け石)
仕様:時・分表示、トゥールビヨン、ラトラパント機能付きクロノグラフ、日付・曜日・月およびうるう年表示付き永久カレンダー、ムーンフェイズ表示、サファイアクリスタル風防(モース硬度9)、ブラックロディウム仕上げの18Kハニーゴールド®製ダイアル、レリーフ彫りの数字および目盛り
限定:世界限定50本

はっきり言っておくと、2009年に発表されたツァイトヴェルクの新作は、このモデルが初めてではない。ツァイトヴェルク・ミニッツリピーター、ツァイトヴェルク・デシマルストライク、ツァイトヴェルク・デイトがすでに世に出ているが、ランゲがオリジナルのデザインとムーブメントを本格的に刷新したのは、今回の発表が初めてとなる。

新ツァイトヴェルクには2種類のフレーバーが用意された。プラチナと18Kピンクゴールド(PG)の2種類のケースが用意され、それぞれに新型手巻きCal.L043.6が搭載されている。オリジナルのツァイトヴェルクの時・分表示とコンスタントフォース機構を継承しつつ、ふたつの香箱の配置により最大72時間(先代の短い36時間から大幅に改善)のパワーリザーブが実現された。

また、4時位置のケース側面には、ジャンピングアワー表示の早送り調整が可能なプッシャーが追加され、タイムゾーン間の移動時に素早く簡単に修正することができるようになった。(ちなみに、ジャンピング・ミニッツを設定するには、2時位置のリューズを引き出す必要がある)。

このような開発は容易ではない。ツァイトヴェルクのCal.L043.6に搭載されている部品の総数は451個で、2009年版から63個増加した。しかしながら、特筆すべきはランゲがツァイトヴェルクのオリジナルのケース厚をわずかにスリム化させたことだ。どの程度か? ちょうど0.4mmである。

ツァイトヴェルクのダイヤルレイアウトとデザインは、大半が先代から引き継がれた。ジャンピングアワー/ミニッツの開口部位置は変わらず、従来の6時位置にあるスモールセコンドや、ダイヤル上部にあるパワーリザーブインジケーターも同様だ。すべての時刻表示を囲む、あの大きなジャーマンシルバー(洋銀)製のブリッジは? これは“タイムブリッジ”と呼ばれるもので、ドイツ語が堪能な方なら“ツァイトブリュッケ”がしっくりくるだろうか。新ツァイトヴェルクのすべてが見慣れた姿ではあるが、ダイヤル周りをよく見ると、いくつかの微妙なビジュアルの調整と改良が施されている。